借金という言葉と消費者金融

「借金」という言葉を聞くと、ずいぶんと重たく感じ、また身構えてしまうような感じがします。この言葉から連想するイメージは、借用書、厳しい取り立て、生活苦などでしょうか?一方で、消費者金融からはもう少し明るく軽い感じを受けます。それは、明るく面白いTVコマーシャルの影響と、無人ATMの存在でしょう。しかし、お金を融通してもらうということは、明るい雰囲気であろうと重たかろうと、また人と対面しようと、無人ATMであろうと同じ「借金」であることには変わりありません。むしろ、そのたびに借用書を取り交わし、負債があるということを記憶に刻みつける「借金」方式のほうが、その後の生活においてはより注意深くなる可能性がないとも言えないでしょう。そういう意味では、消費者金融への敷居を低くして、借りやすくしたということでは消費者金融業界のマーケテイングは成功しています。深く物事を考えることをせず、面倒くさい計算も事前に行うことなく、業者から「借りた」お金を自分のお金と錯覚してしまう人々を量産しました。このように書くと、消費者金融を批判しているように感じるかもしれませんが、そうではありません。消費者金融の成立は、個人向けの小口金融が未発達であったゆえの、ニーズがあったからこそ成立したものでもあります。そして正しく運営されれば社会にとって有益なものであるかもしれないのです。望ましい方向性の一つが、貸金業法改正による総量規制などです。年収の3分の1までしか借りることができないというものですが、そもそも与信管理をしっかり行い、返済能力がない人には貸さない、というごく当たり前のことを行い、会社(=消費者金融業者)の成長は健全な経営努力で行ってください、ということです。一方で、消費やクレジットということについての学習をする機会が少ないため、消費者教育も必要で、それは政治の役割でしょう。